2012年08月20日(月)

ブラウザーの「Do Not Track」で、プライバシー保護できるって知っていましたか? 

自分が購入した商品と似た商品の広告が他のWebサイトでも表示されていることを不思議に思ったことはないでしょうか。これらは、ユーザーが閲覧した履歴から興味を持ちそうな広告を配信するターゲティング広告としてネット上では頻繁に見かけますが、便利に感じる人と、不安に思ったり、気分が悪いと思う人もいるでしょう。

これらは、Webサイトが発行しているCookie(コンピューターに一時的に情報を保持する仕組み)を利用しているわけですが、ただ、やみくもにcookieを無効化したり削除する方法は必要なサービスを利用する際に不便な点もでてきます。

それらを解決するための仕組みとしてでてきたのが、ブラウザーでの一括「Do Not Track(DNT)」です。
 

Do Not Track(DNT)」とは、ユーザーのプライバシー保護のため、ユーザーがブラウザーでオンライン行動の追跡拒否を設定することができる機能です。
 

追跡拒否を広告側に通知することで広告が一切表示されなくなるのではなく、ターゲティング広告ではない通常の広告が表示されます。広告を一切表示したくない場合は広告をブロックする「Adblock Plus」等のアドオンツールの利用が必要です。
 

いずれのブラウザーも現状は、DNTはデフォルトでは有効設定されていないので各自で設定する必要があります。
IE10では、デフォルトで有効設定されています。(設定を選択)

デフォルトで有効設定されることについては、オンライン広告業界の反発が強く、DNTを広告サーバーが受け取ったとしても企業側が応じなければ、実体がないものになりかねないという懸念があります。
 

また、プライバシー保護については、アメリカでの新オンライン・プライバシー規制法案の検討など強化を図る流れが確実にありますが、具体的な対策については、ユーザー側が自らツールを設定していくことが求められます。

つまり、何もしなければ、インターネットでネットサーフィンをするだけで閲覧行動が収集されたり、無料サービスでの個人情報登録や、SNSでの紐付などで、情報が流出していく恐れがあるということです。

日本では、個人識別性のない情報を収集する場合は、法規制の対象外ということなので、DNT等でユーザーが意志表示を明示的にしなければ、履歴情報等が収集されるということを意識して利用することです。

 

最新のブラウザーのDNT
 

Firefox14:オプション>プライバシー>トラッキングから ”トラッキングの拒否をWebサイトに通知する”にチェックを入れる。
 

IE9ツール>セーフティ>追跡防止 追跡防止リストをクリックし、[有効にする]
あるいは「Internet Explorer ギャラリー」の追跡防止リスト追加(いくつかある中から選択)により対応。
IE10:デフォルトで有効設定予定(ユーザーにより選定)
 

Chome21:拡張機能「Keep My Opt-Outs」「Do Not Track Plus」等の追加で対応。2012年末までにはボタンとして実装予定。
 

Safari6:Developメニューで「Send Do Not Track HTTP Header」を選択。

2012/08/20 18:32 | ブラウザー

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