2012年09月11日(火)

Paypal(ペイパル)の少額決済サービスは利用拡大するか?

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Paypal(ペイパル)とは 
世界最大規模の海外オークションサイト「eBay」グループの一員で電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供する。190の国と地域で利用でき、25通貨に対応してアメリカを中心に世界中で広く普及している。2011年時で世界中で2億2千万のアカウントが開設されている。
 
金銭の授受をPayPalが仲介するため、売り手にクレジットカード番号や口座番号を知られず、安全に利用できるサービスとして提供している。
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世界的には有名ですが、日本語でのサービスを開始したのは2007年からで5年以上経過経過しているわりにはあまり知られていないように思います。それが昨年頃からネット上で名前が挙がることが多くなりました。
 

その理由は、少額決済に対応したことです。(日本語では2011年3月サービス開始)
 

一般のECサイト等でのクレジットカード利用は、売り手が利用手数料を負担しています。カード決済代行会社の手数料は、各社まちまちですが、初期費用+月額費用+決済手数料+売上処理料等が必要です。決済手数料は3.9%~10%等、高い手数料を支払う必要があります。
 

小規模なサイトや少額商品では、売買する商品やサービスの金額に見合わない手数料が発生することになります。
 

Paypalでは、買い手も売り手も利用手数料は無料ですが、売り手は、ペイパルの口座からお金を引き出す際に手数料が発生します。
 

〇どちらかの決済方法を選択

・通常決済 国内 3.6%+40円
・少額決済 国内 5%+7円
 

2,375円以下だと少額決済の方が得になり、仮に300円の商品を売買する場合、少額決済での手数料は22円です。
 

このPaypalの少額決済は、小規模事業主の手数料負担を軽減するだけでなく、デジタルコンテンツの流通を促し、EC市場の拡大に貢献するものと思われます。
 

こうなると、どちらかというと売り手側のメリットだけのように思われがちですが、
 

●買い手側にとってのメリットは、
 

・毎月の定額支払いを1回で手続きができる
・クレジットカード分割手数料より手数料が安い(※定期購読支払いを分割支払いとして提供された場合)
・複数のECサイトを利用する際にクレジットカード情報の都度の入力が不要(Paypal対応されていることが前提)
 

ただ、まだ一般の利用者にPaypalが浸透しているとはいいがたく、あまり知らないということで敬遠するユーザーも少なからずいるようです。
 

毎月発生する支払いや分割決済であれば、口座振替の手続きをするよりPaypalの方が手間もかからず簡単に利用できるので試してみてください。
 

今後、デジタルコンテンツスマートフォンのアプリの決済で少額決済が利用される場面はますます増えていくと思われますが、Paypalの参入によって、日本の決済代行会社のサービスも変わってきているようです。
 

ソフトバンクは、2012年5月に米Paypalと合弁会社を設立して既存の日本法人「ペイパルジャパン」を統合しました。
スマートフォンでのクレジット決済を可能にする小売店向けサービスの展開と「Yahoo!ショッピング」での利用も視野に入れている、ということで、決済のシステム自体が変わる時代を迎えています。

 

 

 

2012/09/11 18:56 | 決済システム

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